2021年09月15日

【"柔軟性"についての考察】

金管楽器奏者にとって欠かせない、唇の柔軟性について少し前から考えていることを書きたいと思います。自分の頭の中を整理するために書いておりますが、ぜひ皆さんの意見も伺えたら有り難いです。

唇の柔軟性を高めるための練習として、皆さんご存知のリップスラーがあります。仮に全く同じ譜面を練習していても、それぞれの奏者の考え方によって、以下の2つに分かれている気がします。

1.リップ・コントロール
2.リップ・フレキシビリティ

この2つの違いを説明します。

1のリップ・コントロールとは、タンギングせずに息の流れと唇の変化により、"最短距離で"音程を変えることを指します。比較的速い息で、メトロノーム通りに音程を変えることを念頭に練習するイメージです。テンポ通りにcontrol(制御)するのが目的ですね。

一方2のリップ・フレキシビリティとは、タンギングせずに息の流れと唇の変化により、"間を感じながら"音程を変えることを指します。比較的遅い息で、唇の反応を待ちながら(つまりメトロノームは使用せず)音程を変えることを念頭に練習するイメージです。flexibility(柔軟性・適応性・順応性)を高めるのが目的ですね。

大雑把な分け方で恐縮ですが、ジャズ・ポップス奏者は1を、クラシック奏者は2を大切にする傾向があると、これまでの15年ほどの経験から感じています。

そしてここからが本題です。
YouTubeにより世界中の一流金管楽器奏者のプレイを高音質で聴けるようになった今、僕が思うことは『一流の奏者は1と2のバランスを自在に変えられる』ということです。どちらに偏るわけでもなく、その場の音楽の流れに合わせて、この2つの価値観の間を無段階に行ったり来たりできるのです。

つまりリップスラーの練習において、『メトロノーム通りに吹く力』と『(メトロノームなしで)極々滑らかに吹く力』の両方を高めていきましょう!という提案をしたいのです。

こう思った理由は、ここ2週間ほどテンポ132で様々なスタイルの曲を吹き分けるという練習をしているからです。132という縛りを設けることで、同じテンポでも曲によって音の置き方・つなげ方が違うのが実感できます。バロック、古典派、ロマン派を始め、スウィング、ファンク、ポップス、ラテン、ブラジルなど様々な音楽で検証しています。
これらの曲を演奏するための事前練習として、"曲のスタイルに合わせた"リップスラーがとても効果的だと感じる今日この頃です。

テンポ132に強烈なこだわりがあるわけではありません😁2,3,4,6あたりの数字で割り切れるからテンポの計算が楽だなぁ、くらいの理由です。皆さんもお好きなテンポを設定して、ぜひ取り組んでみて下さい。

音楽にも人生にもグラデーションを♪

が本日のテーマでした。
長文にお付き合い下さりありがとうございました。皆さんよい週末をお過ごし下さい。
posted by shin at 10:23| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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