2021年09月08日

【コロナ禍に思う音楽×社会貢献】

緊急事態宣言の延長・地域追加により、音楽業界だけでなく多くの業界にまた影響が出てきていますね。今回は昨年から続くこのような状況の中で僕が考えてきた、"ポジティブな"意見をここに書こうと思います。
※但し、そこに至るまでの考えにはネガティブな考えが含まれることはご了承下さい。

そもそもコロナ禍になる数年前からずっと考えてきたこと、それは『社会における音楽の立ち位置とは?』ということです。人間らしい生活という観点から見て、僕は音楽は必要不可欠であると考えています。しかし一方で、"衣食住よりも音楽が大切"とまでは考えられません。食べ物に困っている人がどんなに音楽を奏でたり聴いたりしたところで、食欲を満たすことはできないのです。
この考えのきっかけとなったのは、数年前にボランティアでとある開発途上国への訪問演奏に参加してみようと考えた時のことでした。参加経験者に話を伺ったり、現地の生活や経済状況を深く調べたことにより、上記のような考えに至りました。『ボランティアのために僕が支払おうとしているこのお金を全額寄付した方が、現地の人の幸せに繋がる?でもやっぱり音楽も必要?』等と、様々な角度から自問自答を繰り返しました。結局その時は訪問に参加はせず、だからと言って寄付等をするわけでもなく、中途半端な気持ちのまま何もせずに終わってしまいました。

この話は当時は『海の向こうの話』でした。しかしコロナ禍の長期化により、僕も含め皆さんの『身近な話』となったのが2020年だったように思います。コロナの影響で経済の落ち込みが誰の目にも明らかになり、開発途上国と事情は違うものの、誰もが健康やお金の心配をしなければならなくなりました。『文化芸術活動は不要不急』という社会的風潮の中、僕ら音楽業界の演奏会やレッスンが次々になくなっていく状況はとても痛ましかったですし、それに慣れてしまった今でさえ、キャンセルや延期の連絡が来る度に複雑な気持ちになります。

しかしこのような状況の中で音楽業界の仕事も変化してきています 。お客様を目の前に演奏する仕事が収録の仕事に置き換わったり、対面レッスンがオンラインレッスンに置き換わったりと、安全に配慮する雰囲気が強くなりました。
※勤続11年目になる某テーマパークでの演奏は、このご時世でもお客様の前で(十分なディスタンスをとって)生演奏を届け続けることができており、ご来場のお客様、及び会社の判断には感謝するばかりです。

さて、長大な前置きになりましたが、ここからが本題です。この1年半の音楽業界を俯瞰的に見て、音楽において『形を変えても続く仕事』と『なくなる仕事』の違いは何だろうと考えてきました。経済や社会情勢が不安定であっても、不思議と続く仕事は続くんですね。以下に4つ、僕なりに考えた続きやすい仕事の特徴を挙げます。

@母体となる企業が大きい
不況を乗り越えるだけの経済的体力を持った企業が母体である、または出資している音楽団体は継続しやすい印象です。またそういった団体の方が公的支援金を得やすいという現実もあると感じます。

A会場が広い
いわゆる三密を回避するために距離を取りやすい、つまりホール等の広い会場で実施される演奏会の方が中止になりにくい印象です。小規模のライブハウスばかりが中止・延期を余儀なくされるのはこのためです。

Bオンラインに特化している
有観客+配信が定着して来ているのと同時に、そもそも最初から配信のみを想定している仕事(ポコチャ、イチナナライブ等)は好調な印象です。感染症対策の観点から安全性が高く、またどんな場所からでもスマホのみで見られるという現代の『生活習慣の多様化』に対応しており、社会的ニーズと合致している点が素晴らしいです。

C"見えやすい"形での社会貢献をしている
『子どもたちの情操教育のため』、『高齢者のQOL向上のため』、といった"音楽以外の"目的がハッキリしている演奏会には、お客様や支援金が集まりやすく、継続できる可能性が高いと言えます。どんな仕事も多かれ少なかれ社会貢献しているはずですが、お客様にそれが"見えやすい"形で伝わることが重要と考えています。

この中で僕が最も大事にしたいと考えているのがCです。音楽で社会貢献性の高い仕事に参加する、またはそういった仕事を作るにはどうしたらよいだろうと、冒頭の開発途上国の一件から考え続けて来ました。

そして今、コロナ禍を経て(まだ真っ只中ではありますが、、)やっと納得のいく仕事のやり方を見つけられそうな段階に来ました!
急にトロンボーンを辞めたり、会社を立ち上げるというような大きなことではないのですが(笑)、僕なりの社会貢献のやり方を皆様に見て頂けたらと思っています。

もうしばらく水面下で準備・調整し、万事整ったらまた皆様にお知らせ致します。

長文にお付き合い下さり、大変ありがとうございました。
連日の感染者急増で心配が尽きないこの頃ですが、皆様の健康を願っています。
posted by shin at 11:20| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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